筆者が考える、この映画から学ぶ「お金の教訓」と「投資のヒント」はこの3つ!その1:生きて行くには意外とお金がかかる!
その2:"得意"を生かしてチャンスを掴む!
その3:投資の基本は"リスク分散"にあり!
その1:生きて行くには意外とお金がかかる!
毎日の生活において「何にいくら、お金を使っているのか?」きちんと把握できている人は少ないものです。
たとえば、家計簿はつけたことがない、銀行でお金を下ろしたばかりなのに、いつの間にか、お財布がからっぽに!なんて経験がある人も多いはず。では実際に、生活していくのに、いくらお金が必要でしょうか?
国の調査結果によると、1か月あたりの1世帯(2人以上)の消費支出(平均)は、約28万円です。
(総務省「家庭調査報告」(2018年5月分)、http://www.stat.go.jp/)
さらには、税金や社会保障費の支払いも必要です。なんとこれらは、未払いが続くと強制的に徴収される場合もあるのです。
映画の中でも、クリスは、税金未納分の代わりに、わずかな銀行預金残高をすべて、しかも強制的に、行政に差し押さえられてしまいました。収入もないのに!
「将来、安心して暮らしたい。賢いお金の貯め方を学びたい」
これは誰しもが1度は思ったことありますよね。では、お金はどうやって貯めたらよいのでしょう?
その2:"得意"を生かして、チャンスを掴む!
一般に、お金を貯める方法は、3つだけ。
①収入を増やす、②支出を減らす、③いまあるお金を増やす
クリスの場合は、困窮の中で、切り詰めて最低限の生活を送っていました。
現状を打破するためには、「①収入を増やす」しか選択肢がなかった。
クリスは、街で見かけたお金持ち風の男から、「証券会社の正社員採用への道」があることを教えてもらいます。
しかし、そのためにまずは、「養成コース受講者募集」の面接にパスしなければなりませんでした。そこで、クリスが取った行動とは?
面接官がルービックキューブを持っているのを見たクリスは、その場で、6面揃えの早業を見せたのです。驚く面接官。面接は無事パスしたのでした。
その後も、クリスは持てる能力を発揮し、徐々に運を引き寄せます。そして、ついに養成コース研修期間を乗り切り、たった1人の採用枠を勝ち得たのでした。
冒頭でご紹介した「お金を貯める3つの方法」。このうち、「③いまあるお金を増やす」とは、いわば、「自分の得意なことを発揮すること」と言い換えることができるかもしれません。
でも、「自分の得意なこと」と言っても、何も、特別の能力は必要ありません。必要なのは、「全体を見る力」「変化に対応する力」です。そして、ベースにあるのは、「チャンスを掴むための"基礎知識"」と言えるかもしれません。
その3:投資の基本は"リスク分散"にあり!
映画の中で、クリスは、医療機器の個人販売セールスマンでした。しかし、医療先進国のアメリカで、個人販売の医療機器が、そう簡単に売れるはずはありません。生活は次第に困窮し、妻とは離婚、1人息子と最低限の生活を送ることになったクリス。では何故、こんなことになってしまったのでしょう。
その原因の1つとして、
「目の付け所が悪かった」「対応に工夫が足りなかった」、つまり「チャンスを掴むための"基礎知識"」が無かった、と考えられます。
医療機器以外のセールス品もあったかもしれないし、医療機器の仕入れに工夫の余地があったかもしれない。
これを「投資」に置き換えて考えてみましょう。
「投資対象(医療機器)はこれでよいか?」
「投資タイミング(仕入れ時期や方法)は適切か?」
クリスは、映画の中で、「潜在能力は高いが、その能力がイマイチ発揮できない、ごく普通のアメリカ市民」として、描かれています。
能力を発揮する、あるいは、発揮できるようにするためには、まずは"基礎知識"が必要です。これは誰でも、自らの経験から実感できるのではないでしょうか。
「投資」において、"基礎知識"とは、「分散投資」「リスク分散」などが、相当するでしょう。
お金のちからも、幸せのちからも、自分自身で掴み取る
映画『幸せのちから』。原題は「The Pursuit of Happyness」です。
原作者は、貧困の中で育ち、学校で基礎教育を受けていませんでした。
「幸せ」のスペリングが「Happ "i" ness」であることは、学校で習って、初めて身につくことです。
原作者は「自分のような学歴のない人間でも、努力さえすれば、成功を掴むことができる」ということを言いたかったのかも知れません。
そう、クリスの人生が、「学歴がなくとも証券会社の養成コースを受講すれば正社員採用の道が開ける」というひと言で変わったように。
お金のちからも、幸せのちからも、自分自身で掴み取るためには、まずは"基礎知識"が必要です。知識は、わたしたちが生きていく上で、大切な"ちから"となるでしょう。
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